御影高等学校CREATION講座
文科省の普通科教育改革推進事業に選定された兵庫県立御影高等学校における地域事業者との連携講座の設計・コーディネーターを担当。STEAM教育を軸にして神戸市内の企業、個人事業主や自治体が講師となる講座を実施した。
- クライアント
- 御影高等学校(兵庫県教育委員会)
- 特色教育コーディネーター
- 東善仁
文科省の「新時代に対応した高等学校改革推進事業(普通科改革支援事業)」の全国19校のうちの1校に兵庫県立御影高校が選ばれ、総合人文コースの改革を行っている。令和6年度には「文理探究科」としてリニューアル開設し、そのカリキュラムの一部として、外部の組織とも連携して、文理両方の分野の探究学習を実施する。
令和5年度はその先駆けとして、STEAM教育を軸としたプレ講座「クリエイション」を8月の夏期休暇中に開講し、周囲の人たちと協働的に解決することのできる、これからの社会のリーダーとして活躍できるような生徒を育てることに注力する。
各講座は、神戸市内の企業、専門家、および学内教諭・コーディネーターと協働して設計し、地域連携の中での学びを実践する。
講座コーディネーション事例
●「建築」コース講座の趣旨
①公共空間の再開発②廃屋再生③模型制作ワークショップという多角的な視点で建築に触れ、また体感的に経験することで「ものづくり」の面白さや、社会課題に向き合いクリエイティブな視点で創造することに関心を持ってもらう。
また建築というカテゴリーにおいても様々なキャリア軸を持った建築関係者がいることを知る機会をつくる。
●3日間の連続講座の内容
DAY1:(講師:神戸市公園整備課)公共空間の再整備、再開発が進む神戸市の現在地を視察。東遊園地、こども本の森、三宮周辺再整備を軸に公共建築がもたらす暮らし方の変化を知り、いち市民としても公共空間への「問い」の視点を養う。
DAY2:(講師:西村周治)神戸市平野区梅村の廃屋群を集落毎再生し、ギャラリーやレジデンス、茶室等として新しい価値を創造している株式会社廃屋の西村組に日本の空き家問題を学び、実際にバイソン(梅村)でコンクリート打ちを体験。
DAY3:(講師:阿曽芙美)神戸市灘区の建築家阿曽芙美さんによるワークショップ。御影高校校舎をフィールドワークし学校生活をよりよくする建築物のアイデアを発見し、模型制作を行う。テーブルファシリテーションに建築家5名も参加。
新時代に対応した高等学校改革推進事業(普通科改革支援事業)
https://www.mext.go.jp/b_menu/boshu/mext_00024.html
御影高校文理探究科
https://dmzcms.hyogo-c.ed.jp/mikage-hs/NC3/page_20210827010729/page_20220601012205